初夏になると店頭に青梅が並び、「今年は梅酒を作ってみたい」と考える方も多いのではないでしょうか。
梅酒は材料が少なく、手順も簡単なため、梅仕事の中でも初心者が始めやすい保存食のひとつです。自分で作った梅酒は、市販品とは違ったやさしい香りと味わいを楽しめます。
この記事では、梅酒の基本的な作り方から保存方法、おいしく仕上げるコツまで詳しく紹介します。
梅仕事全般について知りたい方は、こちらの記事も参考にしてください。
梅酒とは?
梅酒は、青梅をアルコールと砂糖に漬け込んで作る果実酒です。
梅の香りや酸味がゆっくりと抽出され、時間とともに味わいが変化していきます。
自家製梅酒の魅力は次のとおりです。
- 自分好みの甘さに調整できる
- 梅の香りを楽しめる
- 長期保存ができる
- 熟成による味の変化を楽しめる
作る工程もシンプルなので、初めての梅仕事にもおすすめです。

梅酒作りに必要な材料
基本の分量はこちらです。
材料
- 青梅:1kg
- 氷砂糖:500g~1kg
- ホワイトリカー:1.8L
甘さ控えめにしたい場合は氷砂糖を少なめに、甘めが好きな場合は多めに調整できます。
▶初めて作る方にはクセの少ないホワイトリカーがおすすめです。
梅酒作りに必要な道具
- 保存瓶(4L程度)
- 竹串または爪楊枝
- ボウル
- キッチンペーパー
保存瓶は4L程度のものがおすすめです。事前にしっかり洗浄し、完全に乾燥させておきましょう。
▶セラーメイトの取っ手付き瓶
梅の選び方
梅酒には青梅を使うのが一般的です。新鮮で傷の少ない梅を選ぶと、おいしい梅酒に仕上がります。
南高梅
果肉が厚く香りが良い人気品種です。初心者にもおすすめです。
白加賀(しろかが・しらかが)
果実が大きく、すっきりとした味わいの梅酒になります。
古城梅
酸味がしっかりしていて、梅酒向きの品種として知られています。
どの品種でもおいしく作れますが、迷ったら南高梅を選ぶと失敗が少ないでしょう。
梅酒の作り方

① 梅を洗う
まずは梅をやさしく水洗いします。
傷んでいる梅やカビが付いている梅は取り除きましょう。傷んだ梅を使用すると、風味が落ちたり傷みの原因になったりすることがあります。
② アク抜きをする
青梅を2〜4時間ほど水に浸します。
アク抜きをすることで、渋みやえぐみを抑えやすくなります。
完熟梅を使用する場合はアクが少ないため、この工程は省略できます。
③ 水気をしっかり拭き取る
アク抜きが終わったら、キッチンペーパーで梅の水分を丁寧に拭き取ります。
水分が残っているとカビや傷みの原因になるため、しっかり乾かすことが大切です。
④ ヘタを取る
竹串や爪楊枝を使い、梅のヘタを取り除きます。
少し手間はかかりますが、雑味の少ない梅酒に仕上げるための大切な作業です。
⑤ 保存瓶に梅と氷砂糖を入れる
保存瓶に梅と氷砂糖を交互に入れていきます。
- 梅→氷砂糖→梅→氷砂糖→梅
このように重ねることで、砂糖が均等に溶けやすくなります。
⑥ ホワイトリカーを注ぐ
最後にホワイトリカーを静かに注ぎます。
フタをしっかり閉めたら仕込み完了です。
梅酒はいつ飲める?

梅酒は仕込んですぐには飲めません。時間をかけて熟成させることで、おいしい味わいになります。
3か月後
軽く爽やかな味わいを楽しめます。
6か月後
香りと甘みのバランスが良くなり、飲みやすくなります。
1年後
まろやかさとコクが増し、本格的な味わいになります。
2〜3年後
さらに熟成が進み、深みのある梅酒になります。
初めて作る方でも、できれば1年ほど熟成させるのがおすすめです。
| 熟成期間 | 味わい |
|---|---|
| 3か月 | 爽やかでフレッシュ |
| 6か月 | 香りと甘みのバランスが良い |
| 1年 | まろやかで飲み頃 |
| 2〜3年 | 深いコクと熟成感 |
おいしく作るコツ
梅は新鮮なものを使う
収穫後できるだけ早い新鮮な梅を使うと、香り豊かな梅酒に仕上がります。
水分を残さない
保存瓶や梅に水分が残っていると、カビや傷みの原因になります。しっかり乾燥させてから仕込みましょう。
直射日光を避ける
冷暗所で保存すると、品質を保ちながらゆっくり熟成できます。
梅酒に使うお酒の種類
ホワイトリカー
クセが少なく、梅本来の風味を楽しめます。初心者に最もおすすめです。
ブランデー
香りが豊かでコクのある梅酒になります。
焼酎
すっきりとした飲み口で、甘さを控えめに感じやすい仕上がりになります。
ウイスキー
独特の香りが加わり、大人向けの個性的な梅酒になります。
まずはホワイトリカーがおすすめですが、慣れてきたらブランデーや焼酎などで自分好みの梅酒作りを楽しんでみましょう。
| お酒の種類 | 特徴 | おすすめ度 |
|---|---|---|
| ホワイトリカー | クセが少なく、梅本来の風味を楽しめる定番のお酒 | ★★★★★ |
| ブランデー | 香りが豊かでコクのある仕上がりになる | ★★★★☆ |
| 焼酎 | すっきりした飲み口で甘さ控えめに感じやすい | ★★★★☆ |
| ウイスキー | 個性的な香りと深みを楽しめる大人向けの味わい | ★★★☆☆ |
梅酒に使う砂糖の種類
氷砂糖
ゆっくり溶けるため失敗しにくく、梅酒作りの定番です。
てんさい糖
やさしい甘さで、まろやかな仕上がりになります。
きび砂糖
コクのある風味が加わり、深みのある味わいになります。
黒糖
濃厚な甘みと独特の風味を楽しめます。
梅酒の味わいは砂糖によっても変わります。初心者には氷砂糖がおすすめですが、てんさい糖やきび砂糖を使うと、また違った風味を楽しめます。
| 砂糖の種類 | 特徴 | おすすめ度 |
|---|---|---|
| 氷砂糖 | ゆっくり溶けるため失敗しにくく、梅酒作りの定番 | ★★★★★ |
| てんさい糖 | やさしい甘さでまろやかな仕上がりになる | ★★★★☆ |
| きび砂糖 | コクがあり、深みのある味わいになる | ★★★★☆ |
| 黒糖 | 濃厚な甘みと独特の風味を楽しめる | ★★★☆☆ |
初めての梅酒作りには氷砂糖がおすすめです。
梅酒作りでよくある質問
冷凍した梅でも作れますか?
作れます。細胞が壊れるため、梅のエキスが出やすくなります。
完熟梅でも作れますか?
作れます。青梅よりもフルーティーで香り高い梅酒になります。
漬けた梅の実は食べられますか?
食べられます。ジャムやパウンドケーキ、梅ゼリーなどに活用できます。
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まとめ
梅酒作りは材料が少なく、初心者でも気軽に始められる人気の梅仕事です。
基本の材料は、青梅1kg・氷砂糖500g〜1kg・ホワイトリカー1.8Lだけ。仕込み自体は短時間で終わりますが、その後の熟成期間も大きな楽しみのひとつです。
時間とともに変化する香りや味わいを楽しみながら、自分だけの梅酒を育ててみてはいかがでしょうか。


