梅酒を作ろうと思ったものの、
- 梅を買った日に仕込めない
- 梅がたくさん手に入った
- 梅の旬を逃したくない
- 簡単に作りたい
という経験はありませんか?
そんなときに便利なのが「冷凍梅」です。
実は梅酒は冷凍した梅でもおいしく作ることができます。むしろ冷凍することで梅の細胞が壊れ、梅エキスが出やすくなるため、短期間で風味豊かな梅酒に仕上がるというメリットがあります。
梅酒作りが初めての方は、先に 梅仕事とは?初心者向け完全ガイド を読むと全体の流れが分かりやすくなります。
冷凍梅で梅酒は作れる?
結論から言うと、冷凍梅でも問題なく梅酒を作れます。
冷凍すると梅の細胞壁が壊れるため、果汁や香り成分が出やすくなります。
- 梅酒
- 梅シロップ
- 梅ジャム
などの梅仕事にも広く活用されています。
収穫時期にまとめて購入して冷凍しておけば、好きなタイミングで梅仕事ができます。
青梅・完熟梅・冷凍梅の違い

冷凍梅は青梅や完熟梅とは異なり、保存性や作業のしやすさに優れているのが特徴です。それぞれの違いをまとめると次のようになります。
| 項目 | 冷凍梅 | 青梅 |
|---|---|---|
| エキスの出やすさ | ◎ | ○ |
| 作業の自由度 | ◎ | △ |
| 見た目 | △ | ◎ |
| にごり | △ | ◎ |
| 保存性 | ◎ | △ |
| 初心者向け | ◎ | ○ |
手軽さやエキスの出やすさを重視するなら冷凍梅、すっきりした味わいを楽しみたいなら青梅、フルーティーな香りを楽しみたいなら完熟梅がおすすめです。
冷凍梅を使うメリット
梅エキスが出やすい
冷凍によって細胞が壊れるため、クエン酸・香り成分・うま味成分が溶け出しやすくなります。
好きなタイミングで作れる
忙しい時期でも後から仕込むことができます。
無駄なく保存できる
まとめ買いした梅も冷凍保存できます。
冷凍梅を使うデメリット
果肉が崩れやすい
冷凍梅は解凍後に柔らかくなるため、漬け込み後に果肉が崩れやすくなります。
にごりが出ることがある
果肉成分が出やすいため、梅酒がやや白く濁る場合がありますが品質には問題ありません。
長期保存で風味が落ちる場合がある
冷凍焼けにより香りが弱くなることがあります。できれば半年以内の使用がおすすめです。
冷凍梅の作り方

冷凍梅は、正しい手順で下処理をすれば簡単に作ることができます。梅酒や梅シロップに使う前提で、失敗しにくい方法を紹介します。
① 梅を洗う
梅を流水でやさしく洗い、表面の汚れやホコリを落とします。
このとき、傷んでいる梅や柔らかくなりすぎている梅は取り除きましょう。
② 水気をしっかり拭き取る
キッチンペーパーなどで、梅の水分を丁寧に拭き取ります。
水分が残っていると、冷凍時に霜がついたり品質低下の原因になるため重要な工程です。
③ ヘタ(なり口)を取る
竹串や爪楊枝を使い、梅のヘタを取り除きます。
ヘタにはアクが含まれているため、取り除くことで雑味の少ない梅酒に仕上がります。
④ 保存袋に入れる
冷凍用保存袋に梅を入れ、できるだけ空気を抜いて密封します。
空気が多いと冷凍焼けの原因になるため、なるべく平らにして保存するのがポイントです。
⑤ 冷凍する(24時間以上)
そのまま冷凍庫で24時間以上しっかり凍らせます。
完全に凍った状態になれば、梅酒や梅シロップにそのまま使用できます。
※解凍はせず、凍ったまま使用するのが基本です。
冷凍梅のNG例(やってはいけない保存方法)
冷凍梅は簡単に作れますが、いくつか注意点を守らないと品質が落ちてしまいます。
- 水分を拭かずにそのまま冷凍する
- 傷んだ梅や柔らかすぎる梅を使う
- ヘタを取らずに冷凍する
- 空気を抜かずに袋へ入れる
- 長期間放置して冷凍焼けさせる
これらは風味低下や雑味の原因になるため注意が必要です。
プロっぽい仕上がりにするコツ
少しの工夫で、家庭でもお店のような香り高い梅酒に仕上げることができます。
- できるだけ新鮮で張りのある梅を選ぶ
- 水気を完全に拭き取ってから冷凍する
- 一度にまとめて冷凍し、解凍はしない
- 氷砂糖はゆっくり溶けるように標準量(700g前後)にする
- 冷暗所でじっくり熟成させる
特に「ゆっくり熟成させること」が味の決め手になります。
冷凍期間で味は変わる?
冷凍梅は保存期間によって風味に違いが出ます。
- 1〜3ヶ月:香りが強くフレッシュ
- 3〜6ヶ月:バランスが良くおすすめ
- 6〜12ヶ月:やや香りが落ちるが使用可能
- 1年以上:冷凍焼けで風味低下の可能性あり
もっともおすすめは3〜6ヶ月以内の使用です。
梅酒作りに必要な材料
基本の分量はこちらです。冷凍梅でも青梅でも同じ割合で作ることができます。
材料
- 冷凍梅 1kg
- 氷砂糖 500g〜800g
- ホワイトリカー 1.8L
甘さ控えめにしたい場合は氷砂糖を少なめに、甘めが好きな場合は多めに調整できます。
▶ 初めて作る方にはクセの少ないホワイトリカーがおすすめです。
梅酒作りに必要な道具
- 保存瓶(4L程度)
- 竹串または爪楊枝
- ボウル
- キッチンペーパー
保存瓶は4L程度のものがおすすめです。事前にしっかり洗浄し、完全に乾燥させておきましょう。
▶ セラーメイトの取っ手付き瓶(梅仕事で定番)
冷凍梅で作る梅酒レシピ

冷凍梅でも基本の梅酒レシピは同じ分量で作ることができます。
材料
- 冷凍梅 1kg
- 氷砂糖 500g〜800g
- ホワイトリカー 1.8L
※甘さは好みに応じて調整できます(初心者は700g前後がおすすめです)。
作り方
- 保存瓶を熱湯またはアルコールで消毒する
- 冷凍梅と氷砂糖を交互に入れる
- ホワイトリカーを注ぐ(梅が完全に浸かるようにする)
- 冷暗所で保存する
- 3ヶ月以降から飲めるが、6ヶ月〜1年熟成がおすすめ
ポイント:冷凍梅は解凍せず、そのまま使うことで香りとエキスがしっかり出ます。
砂糖の量と種類について
砂糖の量の目安
| 甘さ | 砂糖の量 |
|---|---|
| 控えめ | 500g |
| 標準 | 700g |
| 甘め | 1kg |
初心者は700g前後がバランスよくおすすめです。
砂糖の種類
- 氷砂糖(定番で失敗しにくい)
- てんさい糖(やさしい甘さ)
- きび砂糖(コクが出る)
- 黒糖(濃厚な味わい)
詳しくは 梅酒におすすめの砂糖の選び方 をご覧ください。
お酒の種類について
- ホワイトリカー(定番・クセが少ない)
- ブランデー(香り豊か)
- 焼酎(まろやか)
- ウイスキー(個性的な味)
詳しくは 梅酒におすすめのお酒の選び方 を参考にしてください。
よくある質問
砂糖はどれくらい入れるべき?
標準は700g前後です。甘さ控えめなら500g、甘めなら1kgが目安です。
お酒は何でもいい?
アルコール20度以上であれば梅酒に使用できます。
梅シロップにも使える?
冷凍梅は梅シロップとの相性も良く、エキスが出やすいのでおすすめです。
まとめ
冷凍梅は、梅酒を作るタイミングを選ばず、初心者でも手軽に挑戦しやすい方法です。
- 梅エキスが出やすい
- 好きなタイミングで仕込める
- 梅を無駄なく保存できる
- 収穫時期を逃しても梅仕事を楽しめる
一方で、果肉が崩れやすいことや、梅酒がやや濁ることがありますが、味や香りにはほとんど影響ありません。
冷凍梅は、青梅や完熟梅とは異なる魅力があります。さっぱりした味わいを楽しみたいなら青梅、フルーティーな香りを楽しみたいなら完熟梅、手軽さやエキスの出やすさを重視するなら冷凍梅がおすすめです。
梅の種類や熟成期間によって仕上がりは変わりますので、ぜひ自分好みの梅酒作りを楽しんでみてください。
関連記事|梅仕事をもっと楽しみたい方はこちら
冷凍梅以外の梅酒や梅シロップの作り方、梅仕事全般について知りたい方は、こちらの記事もぜひ参考にしてください。


