梅の甘露煮の作り方|完熟梅で作るやさしい甘さの保存レシピ

季節の手仕事

初夏になると、甘い香りの漂う完熟梅が店頭に並びます。

梅酒や梅シロップ、梅ジャムを作る方も多いですが、完熟梅のおいしさをそのまま楽しみたいなら「梅の甘露煮」がおすすめです。

梅の甘露煮は、完熟梅を砂糖でじっくり煮て作る保存レシピです。

つやつやとした見た目とやさしい甘さが魅力で、そのまま食べるのはもちろん、ヨーグルトやアイスクリームのトッピング、炭酸水で割るドリンクにも活用できます。

この記事では、完熟梅を使った甘露煮の作り方、砂糖の種類、保存方法、失敗しないコツまで詳しく紹介します。

完熟梅で作る甘露煮とは?

完成した完熟梅の甘露煮

梅の甘露煮は、梅の香りや酸味を残しながら、砂糖で甘く仕上げる保存レシピです。

青梅でも作れますが、甘露煮には完熟梅や黄色く色づいた黄梅がよく使われます。

完熟梅を使うと、甘い香りが豊かで、酸味がまろやかになり、果肉もやわらかく仕上がります。

完成した甘露煮は、琥珀色のシロップに包まれた美しい見た目になり、旬の梅を楽しむデザートとしてもぴったりです。

甘露煮に向く梅の品種

梅の甘露煮は、品種によって果肉のやわらかさや仕上がりが異なります。

特に甘露煮に向いているとされる代表的な品種は次のとおりです。

品種特徴甘露煮への向き方
南高梅果肉が厚く香りがよい◎ 定番。やわらかく上品に仕上がる
白加賀果肉がしっかりしている◎ 煮崩れしにくく初心者向き
古城酸味がやや強く風味豊か○ 甘酸っぱい仕上がりを楽しめる
パープルクイーン小粒で赤みのある梅○ 赤いシロップや見た目を楽しみたい人向け

初めて甘露煮を作る場合は、果肉が厚く香りのよい南高梅、または煮崩れしにくい白加賀がおすすめです。

パープルクイーンでも作れますが、実が小さいため食べ応えよりも色や見た目を楽しむ用途に向いています。

完熟梅の甘露煮の材料

完熟梅の甘露煮の材料

作りやすい分量は以下の通りです。

  • 完熟梅:1kg
  • グラニュー糖:500〜700g

初めて作る場合は、完熟梅1kgに対してグラニュー糖600g前後がおすすめです。

砂糖の割合比較表

砂糖の量によって、甘さや保存期間が変わります。

砂糖の量甘さ保存期間の目安おすすめの人
500g控えめやや短め甘さ控えめが好きな人
600g標準標準初めて作る人
700g甘めやや長めしっかり甘い甘露煮にしたい人

甘さを控えめにした場合は保存期間も短くなりやすいため、早めに食べ切るようにしましょう。

砂糖は何を使う?

梅の甘露煮には、グラニュー糖がおすすめです。

グラニュー糖はクセが少なく、梅の色や香りを邪魔しにくいため、シロップがきれいに仕上がります。

てんさいグラニュー糖1kg

氷砂糖、上白糖、きび砂糖、はちみつでも作れますが、仕上がりの色や風味が変わります。

砂糖の種類について詳しく知りたい方は、こちらの記事も参考にしてください。

完熟梅の甘露煮の作り方

梅の甘露煮の作り方

1. 梅をやさしく洗う

完熟梅は傷つきやすいため、流水でやさしく洗います。

傷がある梅や、やわらかくなりすぎた梅は煮崩れしやすいため、甘露煮には避けるのがおすすめです。

2. ヘタを取り除く

竹串やつまようじを使って、梅のヘタを取り除きます。

ヘタが残っていると苦味の原因になることがあるため、丁寧に取りましょう。

3. 下ゆでする

鍋に梅を並べ、梅が浸かる程度の水を入れます。

弱火で加熱し、沸騰直前になったら火を止めます。

お湯を捨てて新しい水に替え、同じ作業を1〜2回繰り返します。

下ゆですることで、余分なアクや酸味がやわらぎ、食べやすい甘露煮に仕上がります。

4. 砂糖を数回に分けて加える

鍋に梅を戻し、梅がひたひたになる程度の水を加えます。

グラニュー糖を3回程度に分けて加えながら、弱火で煮ていきます。

砂糖を一度に入れると、梅が急にしぼみやすくなるため、少しずつ加えるのがポイントです。

5. 弱火でじっくり煮る

弱火のまま20〜30分ほど煮ます。

沸騰させると皮が破れたり、果肉が崩れたりしやすくなるため、火加減は弱火を保ちましょう。

梅を混ぜるときは、菜箸で強く動かさず、鍋を軽くゆする程度にすると崩れにくくなります。

6. 冷まして味を含ませる

火を止めたら、そのまま冷まします。

冷める過程で梅に甘みがしみ込みます。

一晩置くと、より味がなじんでおいしくなります。

冷凍梅でも甘露煮は作れる?

冷凍梅でも甘露煮を作ることはできます。

冷凍梅は細胞が壊れているため、生梅のように下ゆでを繰り返さなくても作れます。

アクが気になる場合は軽く下ゆでしても構いませんが、基本的には凍ったまま鍋に入れて調理できます。

ただし、冷凍した梅は細胞が壊れて果肉がやわらかくなっているため、生の完熟梅よりも煮崩れしやすいです。

冷凍梅を使う場合は、解凍せずに凍ったまま鍋に入れ、弱火でゆっくり加熱しましょう。

冷凍梅の場合の水の量

冷凍梅は加熱中に水分が出やすいため、水は梅が半分ほど浸かる程度から始め、必要に応じて足す方法がおすすめです。最初から水を多く入れすぎないようにしましょう。

煮ている途中で水分が少なく感じる場合は、少量ずつ足すと失敗しにくいです。

失敗しないためのポイント

強火にしない

甘露煮が失敗する原因の多くは、加熱しすぎです。

沸騰させず、弱火でゆっくり煮ることで、皮が破れにくくなります。

砂糖は一度に入れない

砂糖を一度に入れると、梅がしぼみやすくなります。

数回に分けて加えることで、梅の形を保ちやすくなります。

完熟しすぎた梅は避ける

やわらかくなりすぎた梅は、煮崩れしやすくなります。

甘い香りがあり、黄色く色づいているけれど、まだ形がしっかりしている梅を選びましょう。

梅の甘露煮の保存方法と保存期間

保存方法と保存期間

梅の甘露煮は、冷蔵保存を基本にしましょう。

砂糖を使っていても、家庭で作る甘露煮は保存環境によって傷みやすくなることがあります。

保存方法保存期間の目安注意点
冷蔵保存2〜3週間清潔な広口瓶や保存容器に入れ、梅がシロップに浸かった状態で保存する
冷凍保存1〜2か月シロップごと冷凍し、食べるときは冷蔵庫で自然解凍する

冷蔵保存

清潔な広口瓶や保存容器に入れ、梅がシロップに浸かった状態で冷蔵庫に保存します。

梅が空気に触れると傷みやすくなるため、シロップが全体に行き渡る状態で保存しましょう。

保存期間の目安は2〜3週間です。

取り出すときは清潔なスプーンを使い、直接口をつけたスプーンを入れないようにしましょう。

▶初めて甘露煮を保存するなら広口2L瓶がおすすめです。完熟梅1kgで作った甘露煮とシロップを余裕を持って保存でき、広口なので果肉のやわらかい甘露煮も崩さず取り出せます。また、梅シロップや梅酒作りにも使えるため、梅仕事を楽しみたい方は1本持っておくと重宝します。

👇 私も梅仕事用の保存瓶は「広口タイプ」を選んで使っています。

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冷凍保存

冷凍保存する場合は、ジッパー付き保存袋や冷凍対応の保存容器に、シロップごと入れて保存します。

ジップロックのようなジッパー付き保存袋を使う場合は、できるだけ空気を抜いて平らにして冷凍すると、場所を取らずに保存できます。

食べるときは冷蔵庫で自然解凍しましょう。

▶冷凍保存には、ジッパー付き保存袋のMサイズが使いやすいです。大きすぎる袋にまとめて入れるより、Mサイズに小分けしておくと解凍しやすく、使う分だけ取り出しやすくなります。

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甘露煮のおいしい食べ方

甘露煮のおいしい食べ方

そのまま食べる

まずは完熟梅本来の香りとやさしい甘さを楽しみましょう。

冷蔵庫で冷やして食べると、デザート感覚で楽しめます。

ヨーグルトに添える

プレーンヨーグルトに甘露煮をのせるだけで、手軽なデザートになります。

シロップも一緒にかけると、梅の香りが広がります。

アイスクリームにのせる

バニラアイスとの相性もよく、甘露煮の酸味で後味がさっぱりします。

炭酸水に入れる

甘露煮とシロップを炭酸水に入れると、爽やかな梅ドリンクになります。

暑い季節のおやつや、お風呂上がりの一杯にもおすすめです。

よくある質問

青梅でも作れますか?

青梅でも作れます。

ただし、青梅は酸味が強く、果肉もやや固めに仕上がりやすいです。

やわらかく香りのよい甘露煮にしたい場合は、完熟梅や黄梅がおすすめです。

砂糖はグラニュー糖以外でも作れますか?

作れます。氷砂糖・上白糖・きび砂糖・はちみつでも作れますが、色や風味が変わります。透明感のある仕上がりにしたい場合はグラニュー糖がおすすめです。

砂糖の違いを詳しく知りたい方は、こちらの記事も参考にしてください。

冷凍梅でも作れますか?

作れます。解凍せず凍ったまま鍋に入れ、弱火でゆっくり加熱しましょう。冷凍梅は煮崩れしやすいため、水は少なめから始めるのがおすすめです。

シワになったのは失敗ですか?

少しシワが入る程度なら失敗ではありません。

梅は砂糖で煮ることで水分が抜けるため、多少シワが寄ることがあります。

ただし、大きくしぼんでしまった場合は、強火で煮た、砂糖を一度に入れた、煮込みすぎたなどが原因として考えられます。

見た目をきれいに仕上げたい場合は、弱火でゆっくり煮て、砂糖を数回に分けて加えましょう。

甘露煮のシロップは使えますか?

使えます。

シロップには梅の香りやうま味が溶け込んでいるため、そのまま捨てるのはもったいありません。

炭酸水やお湯で割るほか、ヨーグルトやかき氷、アイスクリームにかけても楽しめます。

梅シロップと同じように活用できるため、ドリンクや料理への使い方は以下の記事も参考にしてください。

甘露煮は常温保存できますか?

基本的にはおすすめできません。家庭で作る甘露煮は市販品のような保存性はないため、冷蔵保存または冷凍保存を基本にしてください。

取り出すときは、清潔なスプーンで取り出し、雑菌が入らないようにしましょう。

炊飯器でも作れますか?

炊飯器でも作ることはできます。

ただし、完熟梅はやわらかいため、炊飯器では煮崩れしやすくなります。

初めて作る場合は、火加減を調整しやすい鍋で作るのがおすすめです。

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梅仕事をもっと楽しみたい方は、こちらの記事もぜひご覧ください。

まとめ

完熟梅で作る甘露煮は、梅の香りとやさしい甘さを楽しめる保存レシピです。

火加減のポイントを押さえれば、初めてでも作りやすい梅仕事レシピです。

きれいに仕上げるポイントは、完熟しすぎていない梅を選び、弱火で煮ること、砂糖を数回に分けて加えることです。

そのまま食べるだけでなく、ヨーグルトやアイスクリーム、炭酸水などにも活用できます。

完熟梅が手に入ったら、旬の香りを閉じ込めた梅の甘露煮をぜひ作ってみてください。

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